キャズム

キャズム

キャズム

今さらですがキャズムを読みました。ハイテク技術マーケティング理論の本です。ベンチャー企業の経営者・技術者は必読の古典。

ハイテク技術の市場をテクノロジーライフサイクルの順に

  1. イノベータ(テクノロジーマニア)
  2. アーリーアダプター(ビジョナリー)
  3. アーリーマジョリティ(実利主義者)
  4. レイトマジョリティ(保守派)

に分け,それぞれの市場をどのように攻略していくか,特にアーリーアダプターとアーリーマジョリティの間に存在する市場のキャズム(深い溝)をいかに越えるかを解説しています。

すでに「キャズム」という用語は定着しているのでなんとなく知ってはいましたが,やはり原著(出典)は読まないとダメですね。市場の構成ユーザ(消費者)の行動から市場を分け,その中でキャズムを見出している点が非常に重要であることが分かりました。

また,キャズム自体が指している現象,つまり「過渡的で不安定な状態(から抜け出す)」ということはマーケティング以外にも世の中に数多存在しており,そのような状態を捉える言葉――あるいはフレームワーク――としての意味合いでも力を発揮できるので,一般の技術者にもオススメです。